当協会では、2025年6月に「移動町工場プロジェクトフォーラム」(委員長:大場 善次郎 国立大学法人東京大学 名誉教授)を立ち上げ、ものづくりを巡る課題と今後の取組の方向性について、3回にわたり先行事例に関する有識者からの講演を行うとともに、参加委員を交えて議論し、2026年1月に報告書をまとめました。
報告書(全文)は、こちらからご覧ください。
活動報告書の要旨
本フォーラムの主たる趣旨は、子どもたちが「ものづくりの面白さ」を直接体感することができる教育機会を創出することである。単なる工作体験にとどまらず、「発案→設計→造形→評価→改善」という一連のプロセスを経験し、思考力、創造力、問題解決力、協働力を育成することを目標とする。特に、素材が作業の時間経過とともに形を変え、手触りや動作で変化を確認できる「過程」の体感を重視する点が本プロジェクトの教育的特徴である。製品の完成品そのものよりも、試作と改良のサイクルにより学びが深化する点を重視する。
【本フォーラムの議論された課題】
・学校教育におけるものづくり体験機会の減少
・子供たちの創造力や粘り強さ、チャレンジ精神などの低下
・発案→設計→造形→評価→改善 のプロセスや改善サイクルを学ぶ実践的学習機会の提供
・諸外国の事例に対してものづくり教育の環境整備の遅れ
・ものづくり教育を行う専門人材の不足
本フォーラムでの議論は、教育的価値(創造性・思考力の育成)、実務性(機材・安全・運営)、事業性(継続可能な体制)、社会性(地域産業との接続)という 4 つの視点から多角的に行われた。これらの視点を統合し、子どもたちにとって意味のある体験を、安全かつ持続可能な形で届けることが本プロジェクトの最大の目的である。
フォーラム委員
| 委員長 | 所属 | 役職 |
| 大場 善次郎 | 国立大学法人東京大学 地域 CPS 研究塾 | 名誉教授 |
| 委員 | ||
| 芦田 じゅん | 東大阪市立日新高校 | 校長 |
| 池田 ケイン | Ultimaker | 日本・韓国リージョナル マネージャー |
| 岩水 建二 | 株式会社豊里金属工業 | 代表取締役 |
| 上野 亮 | 一般社団法人大阪発明協会 | 専務理事 |
| 白石 政良 | 武藤工業株式会社 | 執行役員 |
| 辻尾 博史 | 東大阪市役所都市魅力産業モノづくり支援室 | 室長 |
| 戸屋 加代 | 株式会社 MACHICOCO | 代表取締役 |
| 中渕 一博 | 東大阪市教育委員会 | みらい教育室長 |
| 西田 幸史 | 東大阪市教育委員会 | 教育政策室長 |
| 西野 要 | 東大阪市教育委員会 | 学校教育推進室長 |
| 藤田 大悟 | 株式会社リバネス エリア開発事業本部 | 部長 |
| 間野 隆久 | 株式会社アスペクト 購買部 | 部長 |
| 山田 宗範 | 一般財団法人機械システム振興協会 | 専務理事 |

第1回フォーラム 会場参加者


