中小製造業における技術・技能の見える化による技術伝承に向けた戦略策定 成果発表会(2025/7/18(金)13:30開始、オンライン開催)

イベント

 一般財団法人機械システム振興協会は、2025年7月18日に『中小製造業における技術・技能の見える化による技術伝承に向けた戦略策定 成果発表会』を開催いたします。
 本成果発表会は参加無料となっておりますので、この機会に是非ご参加ください。

1.開催概要

【イベント名】
中小製造業における技術・技能の見える化による技術伝承に向けた戦略策定 成果発表会

【開催日時】
2025年7月18日(金)13:30(開始)-14:50(終了)

【開催形式】
オンライン開催(Teamsウェビナー)

【主催】 一般財団法人機械システム振興協会

【定員】 オンライン 200名

【参加費】 無料

2.開催趣旨

 主に金属部品や製品の加工・製造を目的とした金属加工業界は、独自の製造技術を持つ優れた企業が多く存在しており、金属の切削や曲げ、加工、表面処理などには高度な技術力が求められているため、他の製造業に比べ、熟練した技術者が多い状況にあります。一方で、熟練技術者の高齢化が進み、現場で安定的に高品質な技術を維持するためには、卓越した技術を有する高齢技術者から若手への「技術伝承」が急務となっています。
 本成果発表会では、当協会が一般財団法人 ニューメディア開発協会に委託して実施したイノベーション戦略策定事業「中小製造業における技術・技能の見える化による技術伝承に向けた戦略策定」(以下、本事業という。)の成果を発表します。
 具体的には、秋田県地域(本荘・由利地域)の中小金属加工業を中心に、構造化手法による技術・技能の見える化に向けた実証を行い、地元の産学官連携スキームと連携した本手法の共有と展開に向けた戦略を発表します。

3.プログラム

(注)登壇者は、都合により変更が生じることがあり得ますので、予めご了承ください。

【開会】

一般財団法人機械システム振興協会

【プログラム1】

中小製造業における技術・技能の見える化戦略 ~秋田県本荘由利地域での取組~


千葉 裕之(ちば ひろゆき)氏
本事業 プロジェクトマネージャ
一般財団法人 ニューメディア開発協会 公共・地域IT利活用グループ グループ長

<講演概要>
 秋田県本荘由利地域は、電子部品の需要に対応するため中小金属加工業が集積している地域です。公設試である本荘由利産学振興財団、秋田県産業技術センターを中心とした共同研究、セミナー等の産学官の連携活動を通じて、地域産業の技術や経営の高度化、新技術・新産業の創出を推進する取組が行われています。
 本事業では、産学官連携のもとに、中小金属加工業における技術・技能の見える化に向けた調査・分析、新たな構造化手法の有効性の検証を進め、本手法の共有・展開に向けた戦略を策定しました。

【プログラム2】

熟練技術者の「コツ」を見える化する新たな構造化手法


雲宝 広貴(うんぽう ひろき) 氏
本事業 プロジェクトリーダー
中小企業診断士、株式会社 LIGHTz COO

<講演概要>
 本事業では、ベテランの経験に裏打ちされた思考プロセスに着目し、認知 ⇒ 判断 ⇒ 行動に至るプロセス/ルールを可視化し、構造化する手法(複雑な熟達者の思考を可視化・データ化する方法論)を用いて、熟達者の知識を見える化するための方法論を考案しました。
 まず、検討の当初において、中小製造業にとって、既存の手法である「汎知化」の方法論(注:株式会社LIGHTzが開発した構造化手法)では、その対応に現場の負荷がかかり過ぎることが課題として挙がりました。そこで本事業では、こうした課題を解決するため、熟練技術者の知識を見える化するための新たな構造化手法を考案するとともに、その有効性を検証し、金属加工等に関するノウハウの文書化・共有を活用を可能とする仕組みを検討しました。
 本講演では、作業の流れと、熟練技術者の「コツ」を見える化するために考案した「作業手順書マイナス」および「コツ」を記載するためのテンプレートを利用する「新構造化手法」を分かりやすく解説します。

【プログラム3】

パネルディスカッション
~地域産業の未来を切り拓く! 熟練技術者の知識を「見える化」する新しい挑戦~

<パネルディスカッションの注目ポイント>

【1】熟練技術者の知識をどう活かすのか?
 継承すべき技術(コツ)について、「作業手順書」というテンプレートを活用した新たな構造化手法の現場での実際の運用やメリット及び課題について議論します。
【2】現場の負荷を軽減するには?
 熟練技術者の知識を見える化する際の「現場の負荷」への対策をどのように講じるのか、その実現性について考察します。
【3】地域産業の未来を切り拓くための挑戦とは?

 熟練技術者の知識を共有することで、どのように中小企業の技術力を維持、強化していけるのか、必要なアクションと展望について議論します。

<モデレータ> 
佐々木 信也(ささき しんや) 氏
 本事業 戦略策定委員会 委員長
 秋田県 産業技術センター 素形材開発部長

<パネリスト>
千葉 裕之(ちば ひろゆき)氏
 本事業 プロジェクトマネージャ、一般財団法人 ニューメディア開発協会 公共・地域IT利活用グループ
雲宝 広貴(うんぽう ひろき) 氏
 本事業 プロジェクトリーダー、中小企業診断士、株式会社 LIGHTz COO
菊地 兼治(きくち けんじ) 氏
 丸大機工株式会社 代表取締役社長
石橋 寛子(いしばし ひろこ)氏
 株式会社 平沢機関修理工場 代表取締役
相澤 徹(あいざわ とおる)
 一般財団法人 機械システム振興協会

(注)登壇者は、都合により変更が生じることがあり得ますので、予めご了承ください。

【閉会】

4.ご参加のお申込み

 参加をご希望の方は、こちらからお申し込みください。
 <オンライン参加登録リンク>
 申込締切:2025年7月16日(水)17:00

5.関連リンク

令和6年度イノベーション戦略策定事業「中小製造業における技術・技能の見える化による技術伝承に向けた戦略策定」成果概要 | 一般財団法人 機械システム振興協会

6.お問い合わせ先

(一財)機械システム振興協会 事務局
 当協会サイトのコンタクトフォームからお願いいたします。