「生成AI活用に向けた企業内データの整備検討フォーラム成果発表会」(2025年6月6日(金) 14:30~16:30 オンライン開催)の開催結果は、以下のとおりです。
ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
1.開催概要
【イベント名】
生成AI活用に向けた企業内データの整備検討フォーラム 成果発表会
~ 生成AIを使って企業の変革・発展をいかに進めるのか ~
【開催日時】2025年6月6日(金) 14:30~16:30
【開催方法】オンライン(Zoomウェビナー)
【主催】一般財団法人機械システム振興協会
2.講演者
・武田 英明(たけだ ひであき)氏
生成AI活用に向けた企業内データの整備検討フォーラム 委員長
国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授
・岡田 忠(おかだ ただし) 氏
独立行政法人情報処理推進機構 デジタル基盤センター デジタルエンジニアリング部
データスペースグループ 併任 AIシステムグループ エキスパート
・田中 紀子(たなか のりこ) 氏
株式会社荏原製作所 データストラテジーチーム データストラテジーユニット ユニットリーダー
(兼)データエンジニアリンググループ / 戦略企画グループ グループリーダー
・佐藤 適斎(さとう ゆきよし)氏
アズビル株式会社 デジタル推進本部 デジタルそうぞう部 デジタルイノベーションLabグループ グループマネージャ
3.参加者及び人数
参加者数: 138名
(内訳)企業・団体:135名、個人:3名
4.事後アンケート結果
■回答数:65件
■満足度:96%が満足と回答(うち非常に満足 34%)
■アンケートでお寄せいただきましたコメント(一部)
・他社での生成AI活用事例を知ることができて参考となった。(複数)
・具体的なデータ整備の課題と運用の実態を知ることができ、社内で進めるに当たり非常に参考になった。(複数)
・配付資料が予想以上によかった。
・パネルディスカッションでは当事者の思いや悩み、今後の課題や目指す方向性が伺えて、理解が深まった。
・次年度のAIエージェントの取組も興味深い。(複数)
5.開催概要
(1)パネルディスカッション
【主な議論の内容】
(論点1)企業がデータ整備で直面している主な課題
・日本企業はナレッジグラフやオントロジーを十分効果的に活用できておらず、欧米に比べデータ整備が遅れていると考えられる。
・活用方法によってデータ整備のためのアプローチが異なり、全面的な整備とユースケースごとの選択的な収集があるため、やり方に悩むことが多い。
・データガバナンスの確立が不十分であり、特にデータアクセスの管理や個人情報への配慮が必要である。
(論点2)生成AIの効果を最大化するために、データ品質をどのように確保すべきか?
・データ品質が悪ければ検索ヒット率が低下するため、更新と適切なデータの管理が必要である。
・古いデータの取り扱いに関しても考慮が必要であり、その時点では正しかった情報との整合性を考えるべきである。
・アウトプットの品質を担保するためには、何を品質として捉えるかの定義が重要である。
・様々な用途においてプロンプトの入れ方を変更する必要があり、柔軟なデータ整備が求められる。
(論点3)企業内で既存データを生成AIで活用するための戦略
・一からすべてを構築するのではなく、既存のデータ基盤を有効活用し効率的な利用を模索する必要がある。
・異なるクラウド環境のデータを有効に活用するためのプロトコル技術の進歩が期待される。
・現場のメンバーと実体験を共有し、非構造化データの整備を進めるタイミングであると認識している。
(論点4)進化のスピードが著しいAI技術に対し、どのような方針で対応するのか?
・技術の進化に対し、企業は柔軟に対応し、新しい技術を楽しむ姿勢が重要である。
・新技術のロードマップ作成においては、変化の速さを考慮し、計画を常に見直す必要がある。
・企業は、新しい技術の導入を慎重に進めながら、必要に応じて迅速に方向転換できる体制を持つことが求められる。
・機械システム振興協会では、令和7年度のフォーラム活動として、製造業における開発、生産プロセスへのAIエージェントの活用方策について実施する予定。

(2)集合写真

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