尾州地域における中小企業集積DX化フォーラム成果発表会(9月9日(火)14:00開始、オンライン開催)

イベント

 一般財団法人機械システム振興協会は、2025年9月9日に『尾州地域における中小企業集積DX化フォーラム』の成果発表会を開催いたします。
 本成果発表会は参加無料となっておりますので、この機会に是非ご参加ください。

1.開催概要

【イベント名】
デジタル尾州繊維プロジェクト ~地域の担い手としての新たな胎動~(尾州地域における中小企業集積DX化フォーラム 成果発表会)

【開催日時】
2025年9月9日(火)14:00(開始)-16:00(終了)(120分)

【開催形式】
オンライン開催(Teamsウェビナー形式)

【主催】 一般財団法人機械システム振興協会

【定員】 オンライン 200名

【参加費】 無料

2.開催趣旨

 毛織物の世界三大産地の一つが、愛知県、岐阜県にまたがる尾州です。木曽三川の豊かな軟水は、日本ならではの生地作りを可能にし、戦後の日本を支えた大きな輸出産業となりました。一般に繊維産業の生産工程は複雑で長いものですが、上記の背景により、尾州では各工程を担当する個社が独自の技術を活かして生産を行っており、分業体制が確立しています。
 一方で、繊維産業の複雑な生産工程と分業体制のために、生産性の改善が進んでいないのが現状です。解決策としては、各社におけるデジタル化、更にはDX化の取組を進めることが有効であると考えられますが、リソースの制約等から必ずしも各企業の生産、販売、管理のデジタル化は進んでいない状況です。

 当協会では、「尾州地域における中小企業集積DX化フォーラム」として、企業関係者、有識者参加のもと、地域中小企業におけるデジタル化、DX化の課題への対応方策、地域コミュニティとしての連携の深化に向けた課題と今後の展望を議論しました。
 本成果発表会では、上記フォーラムにおける議論のポイントを分かりやすく解説し、尾州地域の企業の取組事例や「デジタル尾州繊維プロジェクト」における今後の展望について、紹介します。

 講演の後には、登壇者によるパネルディスカッションを行います。

3.プログラム

(注)登壇者は、都合により変更が生じることがあり得ますので、予めご了承ください。

【開会】

一般財団法人機械システム振興協会

【プログラム1】

尾州地域の中小企業のデジタル化の課題と企業間の交流・連携(20分)

村上 文洋(むらかみ ふみひろ)氏
「尾州地域における中小企業集積DX化フォーラム」 委員長
DXアドバイザー(元 三菱総合研究所 主席研究員)

<講演概要>
 尾州地域は、紡績、撚糸、織物、染色、製織、整理まで全ての工程を分担する企業が地域内に存在し、各社の高い技術を基に産地内サプライチェーンとも呼ばれる分業・協業体制が確立されている。
尾州産地を取り巻く課題として、国内生産の海外シフトや廃業・統合、高齢化や人手不足、サプライチェーンの維持に加え、近年では、エネルギー価格や原材料費の急激な高騰が挙げられ、経営環境は厳しさを増している。こうした課題解決策のひとつに、デジタル技術の導入によるデータ活用・ビジネスモデルの変革がある。
本講演では、尾州産地におけるデジタル技術導入を「個社レベルでの取組」、「複数の企業によるデジタル化への対応」、「工程間分業を対象としたシステムの導入」の3つの側面から切り分けて、地域中小企業におけるデジタル化・人材育成への対応方策、今後の展望について、フォーラムにおいて議論したポイントを解説する。

【プログラム2】

デジタル尾州繊維プロジェクト ~地域の担い手としての新たな胎動~(20分)

岩田 真吾 (いわた しんご) 氏
三星毛糸株式会社 代表取締役社長

<講演概要>
 尾州産地におけるデジタル化の導入は、個社レベルでの取組はもとより、同一工程内の企業間の連携によっても大きく進んでいく可能性がある。また、尾州産地の競争力強化、産地全体での取組の視点に立つと、尾州の特徴である工程間分業の役に立つ情報交換のための共通システムへと取組を発展させていくことが、産地の一体化を通じて、大きなシナジー効果を生み出す。
  尾州地域の繊維企業のデジタル化を更に進めるとともに、工程間をつなぐ共通システムを構築し、生産性の向上、売上の拡大など産地の競争力強化を図るため、「デジタル尾州繊維プロジェクト」として、複数企業によるデジタル化推進、地域拠点との連携による人材育成等を進め、尾州地域のブランディングに取り組んでいく。

【プログラム3】

2社共同による生産管理システムのクラウド化への取組(20分)

小野 裕太郎(おの ゆうたろう)氏
渡六毛織株式会社  営業課長

<講演概要>
 経営資源に限りある中小繊維企業においては、同じ業態の個社が共同してシステムを開発・導入することで、コストを下げるとともに、データ管理方式の共通化を図っていく方向性が考えられる。
現在、尾州産地では、製織企業である三星毛糸株式会社と渡六毛織株式会社が先駆的に、共同で生産管理システムのクラウド化への取組を進めている。特筆すべきは、業務のあり方の見直しも、両社で併せて検討が行われてきた点である。このシステムは、2社以外にも転用できる仕様となっており、将来的な横展開の可能性を持ったものとしている。こういったことが可能になっているのは、尾州産地の歴史の中で、企業同士の連携や近年の「ひつじサミット」のような取組によるものである。

【プログラム4】

パネルディスカッション(30分)

テーマ:尾州地域におけるデジタル化のビジョンと今後の展望

モデレータ:

村上 文洋(むらかみ ふみひろ)氏
尾州地域における中小企業集積DX化フォーラム委員長
DXアドバイザー(元・三菱総合研究所 主席研究員)

パネリスト:

岩田 真吾(いわた しんご) 氏
三星毛糸株式会社 代表取締役社長

大島 清司(おおしま せいじ) 氏
艶清興業株式会社 代表取締役社長


相澤 徹(あいざわ とおる)
一般財団法人 機械システム振興協会

(注)登壇者は、都合により変更が生じることがあり得ますので、あらかじめご了承ください。

【プログラム5】

参加者とのQ&A(20分)

オンライン参加者から、Q&Aにて質問を受け付け、ご登壇者から回答をいただきます。

【閉会】

4.ご参加のお申込み

 参加をご希望の方は、こちらからお申し込みください。
 <オンライン参加登録リンク>
 申込締切:2025年9月7日(日)17:00

5.関連リンク

令和6年度「尾州地域における中小企業集積DX化フォーラム」【サマリー】 | 一般財団法人 機械システム振興協会

6.お問い合わせ先

(一財)機械システム振興協会 事務局
 当協会サイトのコンタクトフォームからお願いいたします。