データセンターフォーラム成果発表会(2025/8/27(水)14:00開始、オンライン開催)

イベント

 一般財団法人機械システム振興協会は、2025年8月27日(水)に『データセンターフォーラム』の成果発表会を開催いたします。
 本成果発表会は参加無料です。この機会に是非ご参加ください。

1.開催概要

【イベント名】
データセンターを巡る環境変化と将来展望(データセンターフォーラム 成果発表会)

【開催日時】
2025年8月27日(水)14:00(開始)-16:00(終了)(120分)

【開催形式】
オンライン開催(Teamsウェビナー形式)

【主催】 一般財団法人機械システム振興協会

【定員】 オンライン 200名

【参加費】 無料

2.開催趣旨

 今や、デジタル技術は、予測できないほどのスピード、内容で発展しており、特に生成AIの出現により我々の社会は新たな産業革命期を迎えています。
 その中にあって、データセンターは、デジタル社会を支える基幹施設であると同時に、多量の電力を消費するなどエネルギー政策、カーボンニュートラル政策に大きな影響を与え、更には国の経済安全保障上も極めて重要な機能を果たしています。

 データセンターは、現在、様々な環境変化に直面していますが、特筆すべきはデジタルトランスフォーメーションの進展によるデータ量の急増です。特に、生成AIの普及は計算リソースへの需要を飛躍的に増加させており、これに対応するための新たなデータセンター整備が求められています。

 当協会では、令和6年度フォーラム事業として、企業関係者、有識者参加のもと、データセンターを取り巻くグローバルな環境変化と国内の立地問題、AIチップ開発の進展、ベンダー視点からの将来技術動向、カーボンニュートラルへの対応といった課題について議論しました。
 本成果発表会では、データセンターフォーラムにおける議論を紹介し、今後のデータセンターの運用と経営に及ぼす影響、データセンターの効率性と環境負荷の減少、その方策と展望について、解説します。
 講演の後には、登壇者によるパネルディスカッションを行います。

3.プログラム

(注)登壇者は、都合により変更が生じることがあり得ますので、予めご了承ください。

【開会】

一般財団法人機械システム振興協会

【プログラム1】

データセンターを巡る環境変化と今後の展望(20分)

江崎 浩(えさき ひろし)氏
データセンターフォーラム委員長
東京大学 情報理工学系研究科 教授

<講演概要>
 デジタル技術の急速な進展は電力や通信などインフラへのニーズを増大させるが、これら電力や通信のインフラ整備にはデジタル技術の進展スピードと比べ長い時間を要する。
 データセンターは、大量の電力を消費し、地球温暖化ガスを増加させることになるが、DX化によりエネルギー効率を、全産業・工場・施設等において大幅に改善することで、結果的に社会全体の脱炭素化に貢献することになる。 これが、GX(Green Innovation)への処方箋となる。GXとDXの両立のため、データセンターの立地は、脱炭素エネルギーの供給地に配置していくことが今後求められる。

【プログラム2】

IOWN APNとデータセンター(20分)

川島 正久(かわしま まさひさ) 氏
NTT 研究企画部門IOWN推進室
IOWN技術ディレクタ

<講演概要>
 AI、クラウドのニーズの高まりに伴いデータセンター需要が増大する中で、データセンタによる電力消費が地域社会を圧迫することが問題となっている。この問題を解決するには、計算機の電力効率をあげるだけでは不十分であり、面積あたりの電力消費、MW/km2、をできる限り平準化する必要がある。このためには、離れたデータセンタを一つのコンピューティング空間に結合させる高速低遅延ネットワークが不可欠であり、IOWN All-Photonic Network(APN)を推進している。新幹線が日本の高度経済成長のためのインフラとなったように、IOWN APNがAI時代の高度経済化成長と脱炭素化をささえるインフラとなることを目指す。

【プログラム3】

生成 AI 時代のデータセンター及び デジタル・インフラストラクチャーの展望(20分)

古田 敬(ふるた けい)氏
デジタル・インフラストラクチャー・コンサルティング合同会社 代表
(兼)デジタルエッジグループ 共同創業者

<講演概要>
 デジタルインフラストラクチャーが社会基盤として存在が大きくなる中、それに関連する電力、通信、土地建物などの構成要素のライフサイクルの長さを考慮したデザインが重要となってくる。 デジタルインフラは、計算資源(GPU、CPU、メモリなど)や通信機器の様にライフサイクルが短いものと、建物や電力、鉄道などのようにライフサイクルが長いものの双方を利用する為、その相関関係が重要になる。このため、時間軸を含めた複雑な指標(発電、送電、環境、通信)に基づいた最適化が求められる。この実現のためには、未来の変化への対応力を考慮したインフラデザインが重要なポイントとなる。
 AI向けのインフラへの急激なシフトが予測される中、これまでと異なるニーズ(ロケーション、電力、安定性)が顕在化しつつある。国内の電力や土地は限られた資源であるため、人類とコンピュータの分配を長期的に考え、全体最適を図るためのビジョンが必要とされている。

【プログラム4】

データセンターの高効率化のための最新技術トレンド(20分)

澤村 徹(さわむら とおる) 氏
さくらインターネット株式会社
執行役員

<講演概要>
 近年、データセンター業界は急速に進化し、効率化や環境負荷低減への取り組みがますます重要視されている。再生可能エネルギー100%達成を果たした石狩データセンターの事例をはじめ、データセンターの国内外の最新トレンドや今後の展望を解説する。
 直流送電や超電導技術、水冷・液浸冷却などの省エネ技術がもたらす効率化効果など、データセンターでは、最新技術導入によるインパクトが増大している。ハードウェアだけでなく、クラウド化やソフトウェア制御など、上位層の技術の取り込みが環境負荷の低減に大きな影響を与えるカギとなるため、この点に重点的に取り組んでいる。

【プログラム5】 

パネルディスカッション(30分)

モデレータ:
江崎 浩(えさき ひろし)氏
データセンターフォーラム委員長
東京大学 情報理工学系研究科 教授

パネリスト:
川島 正久(かわしま まさひさ) 氏
NTT 研究企画部門IOWN推進室 IOWN技術ディレクタ
古田 敬(ふるた けい) 氏
デジタル・インフラストラクチャー・コンサルティング合同会社 代表 (兼)デジタルエッジグループ 共同創業者
澤村 徹(さわむら とおる) 氏
さくらインターネット株式会社 執行役員

(注)登壇者は、都合により変更が生じることがあり得ますので、あらかじめご了承ください。

【閉会】

4.ご参加のお申込み

 参加をご希望の方は、こちらからお申し込みください。
 <オンライン参加登録リンク>
 申込締切:2025年8月25日(月)17:00

5.関連リンク

6.お問い合わせ先

(一財)機械システム振興協会 事務局
 当協会サイトのコンタクトフォームからお願いいたします。