1.趣旨
若い世代のものづくりに対する関心が低くなっている現代において、3D プリンタ等を用いて簡便にモノづくりを体験し、自らのアイデアを造形化、現実化することの面白さを小中高の生徒に体験してもらうことが重要になっている。
本フォーラムでは、東大阪地域を対象として、上記の体験を行うプロジェクトの組成・実施に関し、学識者、教育関係者、関係企業、地元自治体等が参加して議論を行う。
2.目指す事業イメージ
(1)目指す事業の目的・コンセプト
<目的>
・子どもたちに「設計 → 製造 → 発表」を体験させ、主体性・創造性・問題解決力を育む
・技術者不足の解消、地域産業の理解促進につなげる
<コンセプト>
・「本物の町工場を、町に走らせる」
・トラックを移動工場にし、学校や地域へ直接モノづくりを届ける
(2)移動町工場の対象者
・東大阪市内の小中高の生徒
・体験プロジェクトの内容は小学生、中学生、高校生別に設定する
(3)体験プログラムの内容(案)
①学習
参加する生徒は事前に3D・CAD ソフトを学習しておく。
②造形物の設計
③3D プリンタ等による造形
3D プリンタ等によって実際に造形を体験(3D プリンタ等をトラックで持ち込む)
④発表会
最後に、参加した生徒の間で、造形した作品の発表会を行う。
3.検討事項
・フォーラム場で、本プロジェクトの教育的目的、目指す事業の具体的な実施方法を検討する。
・リスク対策、3D プリンタ等の運搬方法、安全確保方策について検討を行う。
・ものづくりの対象物の選定、対象物の造形に必要な生徒用マニュアル準備など、実施に必要な対応を検討する。
・目指す事業の推進体制、実際の活動に要する費用及びその負担の考え方、関係者間の合意形成について検討を行う。
4.フォーラム委員
| 委員 | 所属 | 役職 |
| [委員長] 大場 善次郎 | 国立大学法人東京大学 地域 CPS 研究塾 | 名誉教授 |
| 芦田 じゅん | 東大阪市立日新高校 | 校長 |
| 池田 ケイン | Ultimaker | 日本・韓国リージョナル マネージャー |
| 岩水 建二 | 株式会社豊里金属工業 | 代表取締役 |
| 上野 亮 | 一般社団法人大阪発明協会 | 専務理事 |
| 白石 政良 | 武藤工業株式会社 | 執行役員 |
| 辻尾 博史 | 東大阪市役所都市魅力産業モノづくり支援室 | 室長 |
| 戸屋 加代 | 株式会社 MACHICOCO | 代表取締役 |
| 中渕 一博 | 東大阪市教育委員会 | みらい教育室長 |
| 西田 幸史 | 東大阪市教育委員会 | 教育政策室長 |
| 西野 要 | 東大阪市教育委員会 | 学校教育推進室長 |
| 藤田 大悟 | 株式会社リバネス エリア開発事業本部 | 部長 |
| 間野 隆久 | 株式会社アスペクト 購買部 | 部長 |
| 山田 宗範 | 一般財団法人機械システム振興協会 | 専務理事 |
5.第1回 開催概要
2025年10月9日 14時~16時に第1回 移動町工場プロジェクトフォーラム (委員長:大場 善次郎 東京大学名誉教授)を開催しました。
第1回フォーラムでは、移動町工場プロジェクトの目指す事業イメージおよび実施に向けての課題と検討事項について議論しました。
【第1回 会場参加者】

